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ポエム(詩)

君を待つ最終電車

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君を待つ最終電車

激しく降りしきる雨の最中で

君に会いたくて ずぶ濡れになりながら

涙溢れるヘルメットの中で君の名前を叫んでる

カワサキも泣いている

僕の一番の相棒さ

いつになれば逢えるの

わからないまま風を感じて 走るのさ君の駅へ

 

星空を見上げながら改札口で

手のを繋ぎたい 君の温もりを感じたくて

待ちながらたった1つの甘酸っぱい林檎を手に

最終電車の時間が迫る

途切れる人波の中で

君の姿だけを探している

エンジンも心もキンキンと悲鳴だけが聞こえる

 

 

若かりし頃、2つ年上の付き合い始めた彼女がいました。
何故か気持ちがすれ違い(僕のわがままもありました)、連絡が取れなくなってしまいました。
当時は現在のように携帯電話も無く、逢えない恋人を待つ地道なことをしていました。
彼女に逢いたくて、逢いたくて、大雨の中、ナナハンバイク(カワサキ、750cc)に乗り、泣きながら仕事を終えて帰宅する彼女を駅で待つことしか出来なかった・・・
今から思えばただの「バカ」ですが、それしかな方法しか無かったのです。
田舎の駅で、駅前にカワサキを停めて、消えていくエンジンはキンキンという金属音がするのですが心も同じようにキンキンと悲鳴をあげていました。
駅前には果物を売る露天商のオヤジがおり、何も話をしていないのにどうしてわかったのか?「待ち人が来ないね~!早く逢えたらいいね~!」と売り物の林檎をくれたのです。その林檎をかじりながら何時間も彼女が帰る駅に待ち続けた香ばしい想い出です。
今でしたらストーカーになってしまいますよね。(笑)

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